辛い花粉症を乗り越えよう!効果的な対策はいつからするべき?
2020.09.08
止まらない鼻水やくしゃみ、かゆい目元…日常生活に支障をきたすほどの花粉症は非常につらいですね。
花粉のシーズンは、朝のニュースで真っ先に「本日の花粉飛散量をチェックしてしまう」という方も多いことでしょう。
そんな花粉症の方が気になるのは、いつから花粉が飛ぶのか?いつから対策を取ればよいのか?ですね。
そこでここでは、花粉が飛散する時期と効果的な花粉症対策はいつから始めるのがベストかについて、日常でできる対策とあわせて解説します。
体力も気力も奪う花粉症も効果的な対策をとっていれば大丈夫。次のつらい花粉シーズンを楽に乗り切りましょう。
スギ・ヒノキ花粉の飛散はいつから?
効果的な花粉症対策をいつから取るかを説明する前に、花粉症を引き起こす植物とそれらの花粉がいつから飛散するかを説明します。
花粉症を引き起こす主な植物
なんとなく花粉症は春先限定のイメージがありますが、そうではありません。
つらい花粉症を引き起こす植物にはいくつか種類があります。
季節別にみると、
• 春 スギ・ヒノキ
• 夏 シラカンバ・稲
• 秋 ブタクサ・カナムグラ・ヨモギ
• 冬 スギ
つまり、花粉症の原因となる物質はほぼ一年中飛散しているということ。
人によってアレルギーを引き起こす物質(アレルゲン)が異なるため、最も多いスギ花粉が飛散する冬~春だけの対策では不十分です。
自分のアレルギー症状が出る時期から、もしくは病院でのアレルゲン検査で、自分の体がどの植物に反応してしまうのかを見極めましょう。
ちなみに、
• くしゃみ・鼻水・のどの痛みやガラガラ ⇒ 耳鼻咽喉科
• 目のかゆみ ⇒ 眼科
• 肌のかゆみやかぶれ ⇒ 皮膚科
にご相談ください。
花粉が飛散するのはいつから?
次に、花粉症を引き起こす植物の花粉が飛散する時期を説明します。
花粉の飛散時期は次の通りです。
植物 | 花粉の飛散時期 |
---|---|
スギ | 2~4月 |
ヒノキ | 3~5月 |
シラカンバ | 4~6月・5~6月 |
ブタクサ・カナムグラ・ヨモギ | 8~10月 |
年明けから微妙にずれて様々な花粉が飛ぶため、複数のアレルゲンをお持ちの方はずるずると数か月も花粉症の症状が長引くことも。
特に気を付けたいのが夏や秋の花粉症です。
「花粉症はスギの花粉の飛散量が多い春先だけのもの」との思い込みから、シラカンバやブタクサなどに反応して出る鼻水やくしゃみを風邪と勘違いして適切な対策ができていない方も少なくありません。
最近は「通年病」とまで言われる花粉症に対して正確な対策を講じるためにも、病院でアレルゲン検査を受けて、自分がどんな植物に反応してしまうかを確認しておくことをオススメします。
花粉症対策はいつから?
次に、つらい花粉症の症状を抑えるために、いつから対策を始めるのが有効なのでしょうか?
花粉症対策はいつから?先手必勝一択
花粉症の原因として最も多いスギ花粉を例にすると、飛散を始めるのが例年2月頃~なので「2月くらいから始めればいいや」とのんびり構えてしまいがち。
しかし、花粉の飛散時期はその年の気象によって前後にズレることも珍しくありませんし、一度アレルギー症状が出てしまうと各器官がどんどん敏感になってさらに悪化しやすくなります。
そのため、花粉症対策として確実に言えるのは、症状が出てからでは遅いということ。花粉症が飛散する前・症状が酷くなる前からの先手必勝が有効。
具体的な対策として有効とされているのが、薬による初期予防治療(初期療法)です。
初期予防治療(初期療法)とは
初期予防治療(初期療法)とは、花粉が飛ぶ前(1~2週間程度)から薬を服用し、アレルギー反応を抑える方法です。
花粉が飛ぶ前から薬を飲めばまったく花粉症の症状が出なくなるわけではありませんが、以下のようなメリットがあることが分かっています。
• 花粉症の症状を軽くする
• 花粉症の期間を短くする
• 花粉症がピークの時に使用する薬の量を減らせる
正式なデータはまだありませんが、初期予防治療を行った方の約半数に症状の軽減、約7割の方に症状の短期化などの変化がみられています。
花粉はその年の気象や地域によって飛散する時期が異なるので、常にお住まいのエリアの花粉情報をみて早めに受診するようにしましょう。
「鼻水がとまらない」「目がかゆい」となってからでは遅いですよ。
日常でできる効果的な5つの花粉症対策
初期予防治療(初期療法)のほかにも、日常でできる5つの花粉症対策も取り入れるのがオススメ。
誰でも簡単にできるものなので、花粉症を悪化させないためにもぜひ実践しましょう。
花粉症対策①栄養バランスの良い食事を摂る
花粉症対策には体内の免疫の多くが集まる腸内環境を良好に保つことが不可欠(腸管免疫)!
普段から栄養バランスの良い食事をしっかり摂るよう心がけましょう。
免疫を調整する働きを持つビタミンD、腸内細菌のバランスを整える乳酸菌や腸内環境を整える食物繊維などを積極的に摂るのがオススメ。
花粉症対策②しっかり休息を取る
体のアレルギー反応を過敏にさせないためにも、睡眠をしっかり取り、体調管理に努めましょう。
休む際に使う寝具は、外ではなるべく干さないこと。
布団乾燥機を使うか、外で干す場合は花粉飛散量が少ない午前中にぱぱっと済ませましょう。
花粉症対策③外出後の花粉払い習慣を身につける
外出をした後は、衣類についた花粉を家に入る前に払い落としてから入りましょう。
また、うがいや手洗い、洗顔で花粉を洗い流すのも効果的。
髪にも花粉がたくさん付着しているので可能ならばすぐに入浴するのが望ましいです。
花粉症対策④こまめな掃除をする
花粉は窓やドアからも室内に入ってきます。
入り込んだ花粉を除去するために、こまめに掃除機をかけて、棚や壁なども拭き掃除をするのがおすすめ。
洗濯ものもできるだけ室内に干しましょう。
花粉症対策⑤衣類に気を付ける
花粉症のシーズンは、できるだけ花粉が付着しづらい素材の洋服を着用するようにしましょう。
なるべく凸凹のないもの・静電気を起こしにくい素材がおすすめ。
• GOOD素材 絹・綿
• NG素材 ウール・ポリエステルフリース・コーデュロイ
花粉が付きやすい衣類は静電気防止スプレーで花粉の付着を抑えると良いでしょう。
まとめ
効果的な花粉症対策をいつからするのが望ましいか、お判りいただけましたか?
花粉症対策は後手に回ると大変!
症状の悪化や長期化はパフォーマンスの低下や体調不良なども引き起こすきっかけとなるので、花粉の飛散のタイミングに注意を払って先手必勝で行きましょう。
毎年、くしゃみ・鼻水・目のかゆみ・頭痛・のどの痛みなど様々な花粉症の症状にお悩みの方は、初期予防治療(初期療法)と日常の5つの習慣をぜひお試しください。
きっと次の花粉のシーズンは、以前よりもぐっと楽になるはずです。