化粧水で肌荒れやヒリヒリとしみる症状の原因や対処法を解説
2022.10.11
「新しく買った化粧品を使ったら炎症が起きて肌荒れした」「ずっと愛用している化粧品なのに、突然しみるようになった」などの化粧品トラブルに悩んだことがある人がいるかもしれません。化粧水を使って、肌荒れやしみる症状が引き起こされた場合、その化粧水に問題があるか、肌の状態に問題があるかを疑う必要があります。この記事では、化粧水によって引き起こされる肌荒れ・しみる症状の原因と対処法を解説していきます。
化粧品で肌荒れ・しみる症状が出る原因
化粧水を使って肌荒れを起こしたり、ヒリヒリとしみる症状が出るのには、いくつかの理由がありますが、主に「化粧水に問題があるか」「肌の状態が悪いか」のどちらかです。
外傷
怪我や肌荒れによって顔に外傷ができていると、化粧品の成分が直接傷口を刺激して、肌荒れやしみる原因を引き起こします。
そのため、普段使っている化粧水などで肌に痛みを感じた場合は、肌に傷がないかをチェックして、傷があるのであれば、傷口に触れないように化粧水を塗るようにしてください。
バリア機能
肌の表面のバリア機能が低下していると、刺激に敏感な肌になってしまうため、化粧水に含まれる成分によっては刺激を感じて肌荒れやしみる原因を引き起こします。
「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層構造となっている人間の肌で、一番外側にある0.02mmほどの角層でできた表皮がバリア機能です。
バリア機能は、「水分・細胞間脂質を逃がさない」と「外部からの刺激を防ぐ」の2つの役割を担っていて、肌の潤い、細菌の侵入、紫外線等の外部刺激から肌を守る役割があります。
バリア機能が正常に作用している分には問題ないのですが、さまざまな理由でバリア機能が乱れて正常な作用を果たさなくなるケースがあります。
【バリア機能が無効化される原因】
● 紫外線
● 乾燥
● ホルモンバランスの乱れ
● 花粉・ハウスダスト等のアレルギー など
これらの要因でバリア機能が低下してしまうと、化粧水の成分が刺激となってしまうため、体調を整えたり、肌を守るような生活を心がけてください。
乾燥肌
季節の変わり目は、肌質が変化しやすいのですが、乾燥肌になったときに、肌の水分が奪われてしまい、肌が傷つきやすい状態になり、肌荒れ・しみる原因を引き起こします。
皮脂量の多い肌より、乾燥肌の方が簡単に肌が傷つきやすいため、一見外傷がないように見えても、表面の皮膚が傷ついていることはよくあります。
乾燥を避けるための保湿クリームを塗ったり、エアコンをつけすぎを避けたり、湿度を高く保つなど工夫をして肌を守ってください。
日焼け
紫外線の浴びすぎで日焼けした肌は、炎症・火傷状態にあるため、そこに化粧水を塗ることで肌荒れやしみる原因を引き起こします。
顔を触って、火照っていたり、真っ赤になっている時は、肌の表面が敏感になっているため、化粧水を塗るよりも先に、炎症・やけど状態を軽減させるために、氷等で冷やしてあげてください。
摩擦
肌に必要以上の摩擦を与えると、肌荒れ・しみる原因を引き起こします。
メイク落としや洗顔をするときに、必要以上にゴシゴシと肌を擦ったり、化粧水を塗るときにゴワゴワしたコットンで滑らせるように塗り込むと、肌に摩擦が起こります。
肌に摩擦が起こると、本来は肌のためにあるべき皮脂まで一緒に落ちてしまい、敏感肌になり、化粧品の成分によって、ヒリヒリするなどの痛みを感じることがあるかもしれません。
また、洗顔などのスキンケアはたくさんやるほど効果的だと勘違いされがちですが、必要以上にやると、強く擦っていなくても摩擦が発生して、肌に負担がかかります。
1日朝と夜程度に控えて、それ以上の洗顔は、肌に必要な潤いや皮脂を奪ってしまうリスクを避けるためにも控えてください。
スキンケアアイテムの中には、乾燥させてはがすピーリングタイプのものなどがありますが、まれにやると肌のターンオーバーを促進してくれますが、やりすぎは逆効果です。
刺激の強いスキンケアを使用するときは、適切な量・頻度を調べた上でお試しください。
肌荒れやしみる症状の対処法
化粧水で肌荒れをしたり、ヒリヒリとしみるのには、真っ先に化粧水をきれいに洗い流してあげてください。
化粧品に含まれる成分が肌を刺激している可能性が高いため、その成分を皮膚から取り除いた上で、皮膚のバリア機能を回復して、肌荒れ・しみる症状を軽減させてあげます。
敏感肌用の化粧水に変える
肌荒れ・しみる原因として、化粧品そのものが肌質にあってないことが考えられるため、肌に優しいとされているスキンケア商品を選んでください。
【肌に優しいスキンケア商品の特徴】
● 敏感肌向け
● 無香料
● 無添加
● 弱酸性
● 無着色
● オーガニック
● 自然由来
● アレルギーテスト済み
● パッチテスト済み
● スティンギングテスト済み
上記のワードがスキンケア商品のパッケージに記載されていれば、刺激が少なく、肌トラブルが起こりにくい傾向にあります。
ただし、肌質や刺激の抵抗力というのは、個人差が大きいため、「肌に優しい」と書かれていても肌荒れ・しみる原因を引き起こす可能性がありますので注意してください。
試し塗りをする
もともと、肌が弱かったり敏感肌で悩んでいる方は、3日間〜1週間用のお試しパックから利用してみると良いです。
また、初めて使用する前は、顔の肌のように柔らかい皮膚のある腕の裏などに軽く化粧品を塗ってあげて、肌トラブルが起こらないか試し塗りしてみてください。
顔以外の部分で、荒れたり、しみる症状が出た場合、高確率で顔に塗っても同じ症状が出てしまうため、他の化粧品を使う必要があります。
冷水等で冷やす
化粧品を塗ったときに、肌荒れやしみる症状が出た時は、きれいに化粧水を洗い流した上で、氷や冷水等で冷やしてあげることで、症状を緩和させることができます。
保冷剤や氷などは、低温やけどのリスクがありますので、ガーゼやハンカチ等で包んで幹部に当ててあげます。
症状がひどければ皮膚科を受診
大体のケースでは、化粧水による肌荒れ・しみる症状は数時間〜数日の間で引いていきます。
しかし、数日経っても炎症が続いたり、痛みや痒みが治らない場合は、気になって手で触ったり掻いたりしてしまうと、さらに幹部を悪化させることになりますので、皮膚科を受診してください。
皮膚科では、アレルギーやカビの診察をしてもらえるため、化粧水以外の原因が発覚する可能性もあります。
痒み止めや細菌を抑える抗生物質などを処方してもらえるため、セルフケアを続けるよりも症状が早く治る可能性が高いです。
まとめ
この記事では、化粧水による肌荒れ・しみる症状についての原因と対処法について解説しました。
本来、肌をきれいに保つために作用するはずの化粧水が原因で、肌トラブルが発生するのは、肌のバリア機能の低下が一番の理由であることが分かりました。
生活習慣を見直したり、スキンケアの方法を少し変えるだけで、リスクは大きく軽減できますので、ぜひお試しください。