花粉による肌荒れはなぜ起こる?改善するための5つのポイント!
2022.04.19
多くの人にとって、春が来ると花粉によって鼻水や目の痒み、肌荒れに悩まされますよね。スギやブナを見るだけでなんだか体が痒くなる・・・という方も多いのではないでしょうか。とはいっても、春は花見や外に出るイベントも多い季節だからこそ、花粉対策は欠かせません。この記事では、花粉による肌トラブルの原因から対策まで詳しくご紹介します。
なぜ花粉によって肌荒れが起こるの?
花粉の季節に肌の調子が悪いと、肌荒れに繋がってしまう可能性があります。では、いったいなぜ花粉は肌荒れを引き起こしてしまうのでしょうか?
花粉の季節性アレルゲンによる刺激が肌荒れに
春は、スギやヒノキの花粉が「季節性アレルゲン」として飛散する季節です肌の中に季節性アレルゲンが侵入してしまうと、身体の免疫がアレルゲンを「異物」として認識し、体外へ追い出そうと攻撃します。
花粉自体は体に害があるというわけではありませんが、私たちの身体が「悪者」と認定し、徹底的に攻撃し排除しようとすることによって肌の炎症となってしまい、痒みや湿疹、赤みなどの症状を引き起こしてしまいます。
乾燥による肌のバリア機能の低下
肌の乾燥は、冬の時期に起こることはよく知られますが、実は春にも影響を受けています。通常、私たちの肌は「角層細胞」という肌の外側と内側の境界線によって、あらゆる外の刺激から守られています。しかし、冬の寒さと乾燥によって角層に傷やひびができ、角層細胞の間に「すきま」ができてしまうと、肌のバリア機能が低下してしまいます。
冬に傷つけられた肌は外からの刺激に弱い状態で春を迎えて、季節性アレルゲンを体内に取り込みやすくなってしまうのです。
マスクの着用やティッシュの使用による肌のバリア機能低下
角層細胞は、冬の乾燥だけでなく、マスクの着用やティッシュの使用によっても傷ついてしまいます。季節性アレルゲンの侵入をなんとか防ごうとマスクを着用したり、くしゃみや鼻をかむ際にティッシュを使用したりすることで角層細胞を摩擦し、余計に傷をつけてしまうという悪循環が生まれてしまいます。特に、近年のコロナウイルスによるマスクの着用も肌荒れを引き起こす原因になっています。
肌荒れの症状とは?
角質細胞が傷つけられ、季節性アレルゲンの侵入によって引き起こされる肌荒れの症状には、どのような種類があるのでしょうか?
主な症状は皮膚に現れる
主な肌荒れの症状は、皮膚の赤み・くすぐったいような痒みに現れます。また、肌に熱を帯びている場合もあります。これらの症状は「花粉皮膚炎」と呼ばれ、上まぶたや頬骨、顎や首といった外に直接触れている箇所に多く症状が現れます。
注意すべき点は、花粉による症状はくしゃみや鼻水だけではないという点です。くしゃみや鼻水などの症状はなく、肌荒れだけ気になる・・・という場合でも花粉が主な原因となっている場合が多く、皮膚科を受診して初めて気がついたという方も多くいます。普段敏感肌ではないという人も春先には冬の乾燥を受けて肌のバリア機能が低下し、症状に現れることもあるので注意しましょう。
花粉から肌を守るための5つのポイント
花粉による肌荒れは、日常生活のちょっとした気遣いで防ぐことができます。肌のバリア機能を高めることを軸に、以下の5つのポイントを意識してケアしていきましょう。
1.摩擦を避けた優しい洗顔・スキンケア
肌荒れの一番の敵は「摩擦」です。いくら良いスキンケア商品を使っていたとしても、ゴシゴシ顔や首を傷つけて洗顔やスキンケアを行っていては、角質細胞のすきまを逆に広げてしまいます。
洗顔をする時は洗顔料がきめ細やかな泡になるまで泡立て、ぬるま湯で優しく洗いましょう。手と顔をなるべく触れさせず、泡で肌を洗うことを意識すると良いです。
また、化粧水や乳液などを使った保湿は洗顔後5分以内になるべく行いましょう。お湯は肌を乾燥させる性質があるため、入浴後は特に肌の乾燥が進みます。乾燥によって肌が刺激されないうちに、水分を補ってあげましょう。
2.空気洗浄機を使用する
花粉は、外出後のコート、エアコン、換気扇などあらゆるところから室内に侵入してきます。室内での肌トラブルを防ぐため、空気洗浄機を活用して室内環境を整えましょう。最も効果のある設置場所は、寝室の枕元です。寝室に花粉が侵入するのを防ぐことで、良質な睡眠が実現し、肌のターンオーバーを防ぐことにつながります。
3.食事から肌の潤いに必要な栄養素を補う
肌の角層には、肌の潤いを保つ保湿成分があります。この保湿成分は、実は食品からも補うことができます。肌の水分を維持する働きのあるオメガ3系脂肪酸を多く含むえごま油や青魚は、肌荒れを改善するのにぴったりの食事です。
また、肌の状態は腸内環境との関わりが深く、腸内環境を整えることも肌荒れの改善につながります。ヨーグルトや味噌・納豆などを積極的に摂取して腸内を整えることで肌荒れの改善につながります。
4.サプリメントや漢方で手軽に肌ケア
食事をとっても肌荒れが治らない・・・という方はサプリメントなどを用いて手軽に肌の潤いを保ちましょう。忙しい方は特に、食事を揃えたり丁寧なスキンケアが疎かになってしまいがちです。肌の状態や体調に合わせて適切なサプリメントを選びましょう。
また、漢方による花粉対策も近年注目されています。花粉に関連する漢方は、鼻水やくしゃみに特化したものが多い中で、肌荒れにはアレルゲンに負けない身体を作る「補中益湯(ほちゅうえっきとう)」という漢方がおすすめです。補中益気湯は胃腸の働きを高めて体内環境を整えてくれます。食事同様、体内環境は直接肌の状態に関わってくるため、漢方を利用すると、身体全体のバリア機能をアップさせてくれます。
5.UVケアやメイクで肌を花粉から守る
ちょっとした外出時にも、UVケアやベースメイクをすることで無防備の状態で肌を花粉にさらすよりも肌を守ることができます。化粧品の中には、敏感肌に配慮しながら、花粉やほこり、大気汚染などの空気中の微粒子から肌を守る成分を配合した化粧品も販売されています。敏感肌・乾燥肌の人は花粉症対策された化粧品を使用することをおすすめします。
株式会社フローラでは、敏感肌や肌トラブルで悩む方のために洗顔・化粧水・乳液に気遣った化粧品セットを販売しています。赤ちゃんでも使える化粧品をコンセプトとし、天然由来成分にこだわった化粧・スキンケア商品です。入浴後の乾燥や外出前の花粉による肌荒れ防止に使用できるのでとてもおすすめです。
まとめ
花粉による肌荒れは、冬の乾燥から続いた角質細胞のひび割れによってできたすきまに季節性アレルゲンが入ることで引き起こされます。日々のスキンケアや食事に気を配ることで改善することは十分に可能です。大切な肌と身体のために丁寧な生活習慣を心がけ、花粉を体内に持ち込ませない努力をしましょう。