ニキビの原因には乾燥もありって本当?冬に備えて正しいケアを!
2020.08.04
肌は第一印象を大きく左右する重要なポイント。
そこにニキビがあるだけで、「不潔っぽい」「だらしない」など残念な印象を持たれてしまうことも少なくありません。
また、ニキビがあることで自信を無くしたり、人間関係に消極的になってしまうなどマイナスの影響が出ることも深刻です。
そんな厄介なニキビとサヨナラする近道は肌の乾燥を改善すること。
ここでは、ニキビの原因は乾燥?ニキビができるメカニズムと合わせて、見直したい5つの習慣とニキビができにくい肌を作る正しいケア方法を解説します。
ニキビの原因を知り、正しいケアをマスターして、ニキビのできにくい潤いたっぷりの健康肌を目指しましょう。
どうしてできる?ニキビのメカニズムと原因
厄介なニキビができる直接的な原因として考えられるのが乾燥です。
ニキビができるメカニズムと合わせて、肌の乾燥がなぜニキビの原因となるのかを解説します。
ニキビができるメカニズム
ニキビができる原因の解説の前に、ニキビができてしまうメカニズムについて説明しますね。
通常、健康な肌は、ターンオーバーによって古い角質が順番に剥がれ落ちていきます。また、毛穴は開いていて、肌の表面は毛穴の中の皮脂腺から分泌される皮脂で守られています。
しかし、なんらかの原因で毛穴が詰まり、そこに肌の常在菌であるアクネ菌が繁殖してしまうと、ニキビができてしまうのです。
ニキビができる原因
ニキビの原因はストレスやホルモンなどいくつか考えられますが、その中でも肌の乾燥はもっとも大きな原因です。
肌が乾燥すると、
• ターンオーバーが乱れて角質が厚くなる(毛穴が塞がれやすくなる)
• 肌を守ろうと皮脂分泌が活発になる(毛穴が詰まりやすくなる)
• 毛穴の中の皮脂腺から分泌された皮脂が行き場を失う(毛穴の中に皮脂が溜まる)
つまり、乾燥した肌は、ニキビを作ってしまいやすい状態に。
たかがニキビと軽く考えてしまいますが、実はニキビは尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)という皮膚の病気であり、毛穴部分が炎症を起こしている状態です。
そのため、最初は毛穴が塞がるだけのニキビ初期段階の白ニキビも、放っておけば毛穴の出口部分が酸化して黒くなる黒ニキビ、そこにアクネ菌が増殖して炎症を起こす赤ニキビ、化膿した黄ニキビとどんどん深刻になっていきます。
白ニキビができてしまったら早めのケアで白ニキビをさらに悪化させないようにしつつ、新たにニキビができないようにお肌の乾燥状態を改善しましょう。
乾燥肌とは?
ところで、ニキビができやすい乾燥肌とはいったいどんな肌なのでしょうか?
私たちの皮膚の表面の表皮は、角質層・顆粒層・有棘層・基底層の4層で構成されています。表皮の最も外側にある角質層の厚さはわずか0.02㎜。その角質層の角質細胞の中にあるNMF(天然保湿因子)やセラミド等が不足し、肌の水分保持能が低下している状態が乾燥肌です。
健康な肌の角質の水分量は約20%~約30%程度ですが、乾燥肌の水分量はなんと10%以下。カラッカラに乾いた状態の肌はニキビができやすいだけでなく、肌荒れなど様々なトラブルの原因に。
そのため、ニキビを治したいなら、真っ先に肌の水分量を上げてニキビができにくい肌を作ることが重要です。
ニキビを生む乾燥肌を改善する方法
ニキビを作りやすい乾燥肌を改善するには、肌が乾燥する原因を改善し、丁寧な保湿をすることが最優先事項です。
肌の保水力を上げるために次の5つの習慣を見直し、正しいケアをはじめましょう。
洗顔を見直す
ニキビを作らない肌づくりのために、まず普段の洗顔の見直しが必要です。
今まで洗顔する時、いきなりごしごしと顔を洗っていませんでしたか?
肌に水分等を届けるためには、肌の表面を覆っている古い角質や汚れをオフしつつ毛穴を開くことが欠かせません。が、肌に必要な皮脂まで奪うような荒々しい洗顔は顔の乾燥をさらに悪化させるだけ。
乾燥で弱っている肌にストレスを掛けない次の方法で洗顔をしましょう。
1. 洗顔前にホットタオルを使い、肌を柔らかくして毛穴を開かせる
2. 洗顔剤はしっかり泡立てて、顔全体を撫でるように泡で洗う
3. 優しくぬるま湯で洗い流す
洗顔前にホットタオルを使うだけで、洗顔がかなり変わりますよ。
また、洗い流した後はタオルでごしごし拭くのもNG。
摩擦で肌が傷つき、さらに乾燥してしまう原因となるので、顔の水分をタオルに吸い取らせるイメージで優しくふき取りましょう。入浴後も同じです。
スキンケアを見直す
洗顔後の肌は、非常にデリケート。
洗顔後の無防備な状態のまま放置したり、化粧水等を適当に付けてスキンケア完了としていませんでしたか?
洗顔後の肌はたっぷりの水分を欲しています。
洗面所にスキンケアアイテムを用意し、洗顔後はすぐにスキンケアに取り掛かりましょう。
1. 化粧水を手に取り、優しく肌に付ける
2. 顔全体に化粧水をつけたら、さらに少量手に取って顔全体をハンドプレスする
3. 美容液・乳液で潤いが逃げないようにフタをする
乾燥がひどい部分は二度付けするのがオススメ。
化粧水はケチらず、たっぷりつけましょう。
お風呂習慣を見直す
実は、お風呂での過ごし方も肌の乾燥に大きく関わっているので見直しを。
42度以上の入浴や長時間の入浴は、肌を守るために必要な皮脂まで流れ出てしまい、乾燥をさらに悪化させる原因となります。
お風呂は38度~40度、時間は10〜15分を目安に入浴するようにしましょう。
シャワーの温度も高すぎないように注意してくださいね。
生活習慣を見直す
肌の乾燥は、睡眠不足や栄養の偏った食事も原因。
ホルモンバランスの乱れや自律神経の乱れなどにより肌のバリア機能が低下してしまうと乾燥も悪化してしまうので、普段から規則正しい生活サイクルと栄養バランスの取れた食事を摂るようにしましょう。
お部屋の湿度を見直す
スキンケアだけでなく、普段過ごしている空間の湿度も見直しましょう。
大気の乾燥がひどくなる秋から冬、空気中の湿度が50%を切ると角質層の水分が逃げてしまいやすくなります。さらに、エアコンを入れた室内では湿度が20%~10%まで下がることも。
せっかくスキンケアや入浴方法等を見直しても、乾燥した空間にいる時間が長ければ長いほど肌の乾燥は悪化してしまいます。
肌の乾燥を防ぐため、湿度計を用意し、加湿器を使って自分がいる空間の湿度をコントロールしましょう。加湿器が使えない場合は、メイクの上からシュッとひと吹きできるスプレー化粧水を使うのがオススメ。
まとめ
繰り返しできる大人のニキビは、肌の乾燥が原因であることも少なくありません。
肌の乾燥は何気ない習慣から引き起こされていることも多いので、ニキビを治したいなら普段の生活の見直しから始めることが大事。
肌の潤いが復活して乾燥肌が改善されれば、毛穴のつまりがスタートとなるニキビも次第にできにくくなります。
良い習慣はニキビの解消だけでなく健康にも良いことなので、さらに乾燥がひどくなる冬に備えて生活の見直しと正しいケアを今すぐ始めましょう。