梅雨時に辛い部屋干しの臭い、どうやって対処する?
2022.06.28
梅雨時に困るものといえば、洗濯物。毎日毎日雨でも、洗濯物は溜まります。梅雨なので仕方がないとはいえ、その洗濯物を干す場所といえば、リビングダイニングや寝室など、どうしても室内になってしまいますよね。けれども、みなさんご経験のある通り、部屋干しは太陽の下で干した時と違い、カラッと乾きません。それどころか、乾くまでに時間もかかりますし、たとえしっかり乾いても、じめっとした臭いが滲みついて、着る度に気分が落ち込む方もいるのではないでしょうか。梅雨時は、雨の面倒臭さ、低気圧での落ち込みやすさ、買い物と料理作りの億劫さで、それでなくても気分が沈みがちです。なんとか対処する方法はないものでしょうか。
なぜ部屋干しした洗濯物は臭いの?
雑菌の繁殖
洗濯前の服には、様々な雑菌がついています。それを洗い、清潔な状態に戻すのが選択の目的なのですが、もともと殺菌効果のある屋外などではいざ知らず、部屋の中は常に清潔ではありません。花王によると、特に「モラクセラ菌」という菌は、空気中にもあなたの体にも付着しています。このモラクセラ菌ですが、普段は何の匂いもしないのですが、水分があるところでは急速に繁殖し、代謝します。この代謝物が臭うのだそう。結果、脱水してあるとはいえ、水分を十分に含む部屋干しされた洗濯物は、臭いにおいを発するのです。もし皮脂汚れなどが完全に取れていなかった場合、モラクセラ菌はさらに活発な活動をし、臭いは度合いは高くなります。
晴れの日に再度干してもまだ臭い
部屋干しで臭くなってしまった、晴れたから他の洗濯物と一緒にもう一度洗おう、日光で除菌できるし。そう考える方もいらっしゃるかもしれません。ところがこれは間違いなんです。部屋干しの臭いはかなり強力。紫外線も吹き飛ばしてしまうほどです。ですから、一度部屋干し臭がついてしまうと、何度洗っても、外で干しても、その洗濯物からその臭いは取れずらくなります。ちゃんと外で干したのに、と思っても臭うタオルなどはありませんか。それは、部屋干し中に付着したもの。きちんと洗わないと、臭いはそのままこびりつきます。
洗剤の使いすぎ
洗剤や柔軟剤が部屋干しの臭いの理由になっている場合もあります。え、ものをきれいにする洗剤がどうして、と思われるかもしれませんが、例えば多すぎる洗剤はすすぎきれずに洗濯機の中に残ります。これが洗濯機の雑菌やカビを増やすのです。結果的に部屋干しの臭いの原因を増やしていることになります。すすぎきれなかった洗剤が洗った衣服に付着している場合もあります。洗濯をする際には、目分量で洗剤を入れず、決められた量を使いましょう。
梅雨時に自分でできる対策はある?
洗濯機を清潔に
臭いの原因は雑菌です。何度も何度も雑菌の付いた洗濯物を洗ってきた洗濯機には、その洗濯機そのものに雑菌がついてしまっています。それでは、せっかく洗濯するのに本末転倒ですよね。しかも洗濯は水分を使うもの。そのため、洗濯機にはカビなどが生えやすいのです。洗濯機は定期的に洗うようにしましょう。また、洗濯が終わった後に蓋を開けておくのも効果的です。
洗濯物を放っておかない
洗濯が終わってから干すまで、洗濯物は湿ったまま蓋の閉じた洗濯機の中にあります。お伝えしたように、洗濯機は菌の温底。そこにまだ水分の残る洗濯物が放置されていると考えると、結果は目に見えてますね。面倒臭いですが、洗濯機が洗濯終了の音を出したら、すぐに干すようにしましょう。
干し方に工夫を
部屋干しをする場合、普段の干し方より間隔を空けるようにしましょう。空気に触れている部分が大きければ大きいほど、乾きは早くなります。また、Yシャツやズボンなども、ボタンを外して生地が重ならないようにしたり、筒状にしたりすれば、空気に触れる面積が広くなります。タオルも同じように、均等に二重に干すのではなく、一枚に広げてハンガーで干しましょう。
なるべく早く乾かす
梅雨時は湿度が高いため、菌が繁殖しやすくなります。特に締め切った空間では、空気の循環がないため菌が留まりやすく、部屋干しの臭いも増します。そのため風通しのよい場所に干すのが理想ですが、ジメジメとした雨の中、窓を開けるわけにもいきませんよね。そんな時に活用できるのが、エアコンや扇風機です。近頃はお部屋の空気を留まらせないためのサーキュレーターをお持ちの家庭も多いのではないでしょうか。エアコンであれば除湿機能を、扇風機やサーキュレーターであれば乾きにくい洗濯物の下の方から風を送ってあげましょう。空気の循環が目的ですので、「弱」に設定するのがおすすめ。反対に「強」だと洗濯物が落ちてしまうかもしれませんので気をつけてください。
お風呂の残り湯で洗濯しない
水道代節約のために、お風呂の残り湯を洗濯に利用している方もいらっしゃるかもしれません。けれども部屋干しの多い梅雨の時期には臭いを増幅させてしまうので、ここは普通の水を使うようにしましょう。本来お風呂というのは垢という菌を洗うところ。また風呂釜に元々ついている菌もあります。しかもお風呂は温かいお湯を使うので、そういった菌の増殖がとても早いのです。そしてお風呂の残り湯には、それが全て残っています。そんな残り湯を使って洗濯をしたら……結果は目に、いや鼻がわかっていますね。
コレを使えば部屋干しの臭いなんてもう気にならない!
瞬間消臭の純植物性消臭液「ニオイノンノ」 / 株式会社フローラ
ニオイノンノは松や椿、カタバミなどの消臭効果のあるエキスを抽出した100%天然の消臭剤です。植物性、天然素材、と聞くと、その効果は薄いのだろうな、と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、ニオイノンノは正反対。ひとふきふたふきシュッとするだけで匂いが簡単に取れてしまうんです。天然素材だから消臭後も爽やか。まるで森林浴のような香りがします。またニオイノンノは微生物の活動を抑える働きもあります。そして原材料のひとつである椿には、臭いの分解や吸収を促す成分があり、臭いの元である菌や微生物が広範囲に渡っていても、それらが成分を感知し、消臭効果を高めます。同時に、ニオイノンノには酸にもアルカリにも中和成分があるので、家中で使えるのも便利ですね。
リセッシュ除菌EX
このリセッシュ除菌EXは少し面白いタイプの消臭スプレー。なんと生乾きの時にスプレーするのです。そうやって先回りすることで繊維の奥まで成分が行き渡り、除菌効果を高めます。防カビ効果もあるというのが嬉しいですね。気をつけていただきたいのは、一箇所に集中して使いすぎるとシミになることがあること、汚れが残っているものは和ジミができやすいことです。またエタノールを使っているので、肌の弱い方は注意が必要です。また布製品専用ですので、その点にもご留意ください。同製品には他にもグリーンハーブの香りやピュアソープの香りがするものがありますので、お好みの匂いのものを選んでくださいね。
ナノックス 衣類・布製品 抗菌 除菌 消臭スプレー
香りが残らないのが特徴のナノックス衣類・布製品 抗菌 除菌 消臭スプレー。こちらも布製品専用のスプレーです。洗濯できないけれど臭いの気になる帽子やスニーカーにもスプレーOK。雑菌の繁殖を抑える効果があるので、汗や汚れなどで臭くなりやすいものに使えるのも嬉しいですね。部屋干し対策としても併用できます。部屋干し中に匂いが気になってきたらスプレーしてみましょう。あるいは干す際にスプレーするのも効果があります。こちらの製品にもエタノールが入っているので、気になる方は手袋をして使ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
梅雨時の洗濯物は、どうしても部屋干しをせざるを得ず、生臭い匂いが残りがちです。じめじめした気候は日本特有のものと諦めることをせず、ご紹介した方法を使って、梅雨時のお洗濯を快適なものにしてくださいね。