髪の毛も日焼けするの? 今すぐできる紫外線対策
2022.08.02
夏といえば、日焼けに注意!
顔や体などの紫外線対策として日焼け止めを欠かさない方は多いと思います。ですが、髪の毛はいかがでしょうか。実は髪の毛も紫外線によってかなりダメージを受けてしまうんです。
その影響は肌よりも多いことも。日焼け止めはもちろん、日傘に帽子など、肌に紫外線対策をしている方は多いと思いますが、髪の毛はいかがでしょうか。
日焼け対策をしていないと、どんなにヘアサロンに行っても、高級なトリートメントをしても、ダメージを受けて荒れてしまいます。
髪の毛は日焼けの影響をすぐに受けるわけではありませんが、将来必ずそのダメージが現れます。
そして、紫外線は曇りの日も雨の日も、そして夏に限らず降り注いでいるもの。今すぐ髪の日焼け対策を始めましょう。
髪の日焼けダメージって?
パサつく
髪の毛が日焼けをするとキューティクルにダメージを与えます。キューティクルは髪の水分を保っている部分。ここが傷つくと水分が減り、髪の毛が乾燥します。結果パサつきが起こるのです。日焼け対策を施さないで、ただ髪の毛のパサつきケアをしていても、ダメージは繰り返されるだけです。髪のツヤを守りたい方は紫外線対策が必須ですね。
白髪になる
日焼けは頭皮にもおこります。頭皮が紫外線に害されると、メラノサイトというメラニン色素を作る要素にダメージを与えます。白髪は、髪の毛を黒くするメラニン色素が十分に生成できないために生えてくるもの。メラノサイトが日焼けの悪影響を受けるということは、メラニン色素が作られなくなり、白髪を増やしてしまうのです。
ヘアカラーがくすむ
ヘアカラーは、髪のキューティクルを一回開き、そこにカラーの色素を染み込ませて閉じる、という仕組みで行われています。髪の毛がパサつくのと同じで、髪が日焼けすると、キューティクルにダメージを受けてしまいます。すると、キューティクルに染み込ませたヘアカラーの色素が流れ出てしまい、色が落ちたりくすんだりするのです。また、紫外線がヘアカラーに影響を与えることもあります。その色素を分解して、ヘアカラーの色そのものを変化させてしまうのです。せっかくヘアカラーをしたのに色持ちが良くない、という方は日焼けによる紫外線ダメージが積み重なっている可能性があります。
頭皮が傷つく
頭皮は、当たり前ですが、人の体のてっぺんにあります。つまり最も日焼けしやすい部分だということにもなります。頭皮が日焼けするということは、軽いやけどになったような状態です。やけどは、乾燥やかゆみの原因になります。乾燥すれば、静電気が起きやすくなりますし、生えてくる髪の毛も硬く、まとまらないものになりがちです。かゆみで頭皮をかけば、さらに頭皮が傷つき、炎症します。他にも、紫外線は老化も進ませますが、それは頭皮に対しても同じなのです。頭皮の老化が進むと、抜け毛が増え、薄毛になってしまいます。特に気をつけていただきたいのが、分け目。いつも同じ箇所で髪の毛を分けていませんか。それは毎日同じ箇所に日焼けをしていることになります。分け目に元気がなくなると、歳をとって見えてしまいますよね。ですから、分け目は頻繁に変えてみましょう。そうすることでその部分の頭皮が安まります。
どうやって髪の日焼けダメージを減らせばいい?
傷ついた髪は元に戻らない
まず知っていただきたいのが、とてもショッキングですが、日焼けをしてしまった髪の毛は元に戻らない、ということです。どんなにいいトリートメントをしてもヘアサロンに行っても、良いといわれるあらゆるケアをしても、ツヤとハリのある髪には戻りません。とはいえ、髪の毛は伸びるもの。今ある髪の毛が傷ついてしまっていても、これから生えてくる髪の毛にきちんと日焼け対策を取っておけば、将来的にキレイな髪の毛を得ることができます。そして、今ある髪の毛にこれ以上日焼けダメージを与えないためにも、きちんと紫外線対策をとっておきましょう。
帽子や日傘
髪の毛を日焼けダメージから守るのに最も手軽に取り入れられるのは、帽子や日傘ではないでしょうか。帽子や日傘を選ぶときに大事なのは、UVカット加工がされていることと、その加工が何パーセントほどなのか、をチェックすることです。もちろん99%のものを選んでいただきたいです。そして、そのUVカット効果は時間とともに薄れてしまうので、毎年買い換えるのが鉄則です。ここで、帽子にしようか日傘にしようか、悩まれる方もいるかもしれません。帽子は、ファッショナブルである他、頭皮や髪の毛を直接日焼けから守ってくれるという利点があります。ハット型でツバが広いものがおすすめです。帽子の難点は、汗をかいて頭部が蒸れること。雑菌が繁殖しやすくなり、頭皮がかゆくなってしまいます。帽子を被る場合は、通気性がいいものを選ぶようにしましょう。日傘を選ぶのであれば、気に入ったデザインだけではなく、UVカット率をきちんとチェックすることが重要です。
紫外線の多い時間を避ける
紫外線量は、3月ごろから徐々に多くなり、5月から7月が最も危ない時期。その時期をすぎても紫外線は9月、10月まで高いままです。そして、一日でいえば、気をつけるべきはお昼の時間帯。10時から15時頃でしょうか。とはいえ、他の時間も紫外線は降り注いでいるので、何も対策をしないでいると、髪の毛も肌も日焼けをしてしまいます。一日中室外にいるような場合は、数時間おきに日焼け止めを塗り直し、帽子か日傘を常に使用するようにしましょう。また、量は減りますが、紫外線は曇りや雨の日も差しています。そして紫外線はガラスも通るので、室内でも日焼け止め対策は必要になります。安全なのは、当たり前ですが、太陽の影響がない夜。夏のお出かけは夜が良さそうですね。
髪の毛用の日焼け止め
顔や肌と同じように、事前に髪の毛の日焼けを止めるアイテムもあります。例えば日焼け止めのスプレー。お出かけ前に髪の毛全体に吹きかけるだけなので、時間がないときにも便利ですね。ただ、均一に流布するのは難しいので、スプレー後に髪の毛を溶かしてあげてくださいね。日焼け止め効果を含んだ髪用オイルやミルクもおすすめ。しっとりするので、元々髪が乾燥しやすい方にバッチリです。注意点は、その量。いくら髪の毛が日焼けするのが嫌だからといっても、つけすぎはよくありません。適量が商品説明に記載してあるはずなので、それを守りましょう。そして髪の毛につけるときには毛先から塗っていきましょう。
もし髪が日焼けしてしまったら?
低刺激性のシャンプー
うっかり髪の日焼け対策を忘れた、ということはあるかと思います。その場合、頭皮や髪の毛は日焼けしてしまっている状態。ここでいつものシャンプーやトリートメントをしてしまうと、被害はもっと広がってしまいます。特に洗浄力のあるシャンプーを使うと、頭皮の油分が洗い流されてしまうため、日焼けによるかゆみや痛みがさらに悪化します。うっかり、は誰にでもあることです。ですので、夏は刺激の弱いシャンプーを常備し、うっかりに対応できるようにしておきましょう。また、髪を洗うときは、頭皮をこすらないこと。まずシャンプーを泡の状態にしてから、頭に乗せるようにするのも大事です。
ドライヤーダメージを避ける
シャンプー後は、ゴシゴシ髪を拭くのではなく、タオルで押さえるようにして包み、水分を取り除きましょう。ドライヤーの熱は、本当は火傷と同じで頭皮には良くありません。ですので、髪の毛から20cmほど離して使用しましょう。大風量のドライヤーを使うと、髪が早く乾くのでおすすめです。ドライヤーは最後に冷風にし、髪を熱から落ち着かせるのも大事ですので、習慣にしてしまいましょう。夏は暑いし、と髪の毛を洗ったまま放っておくと、生乾きの髪の毛に雑菌が増え、それでなくても傷ついている頭皮の状態を悪化させてしまいます。髪の毛は洗ったらすぐに乾かすと、ダメージを広げずにすみます。
育毛剤や専用トリートメント
あくまで応急処置とはなりますが、とりあえず、日焼けしてパサついたり、乾燥したりしてしまった髪の毛と頭皮をケアするために、保湿する成分が入った育毛剤やUV用のトリートメントを使うのも手です。いくつかのブランドからUV用のヘアケア用品が出ているので、ダメージがあまりにひどい場合、ドラッグストアなどでチェックして、試してみましょう。
髪の日焼けにコレが効き目あり!
夢見るシャンプー
天然植物エキス配合で、成分も全て天然由来という、日焼けダメージを受けて敏感になっている頭皮や髪に優しくぴったりなのが、コレ、夢見るシャンプー。例えば檜エキスが頭皮環境を正常化してくれるので、ふけやかゆみが出なくなったり、スギエキスが潤いを保って乾燥から髪を防いでくれます。またセンブリエキスが頭皮の血行を改善してくれるので、日焼けによる頭皮ダメージからの回復が早くなり、その分髪のハリやコシも改善。根元がふっくらしてきます。
セトル ドライシャンプー UVケアプラス
こちらはドライシャンプーですが、SPF 33とPA+++の機能が追加されています。日焼け止め対策として、髪の毛や頭皮がベタつくのを防ぎ、髪の水分や脂質の流出をとどめて髪の毛を柔らかく、ふんわりさせ、同時に髪の毛の日焼けによるダメージを防いでくれます。
スーパーフードラボ
自然由来成分を多く含むスーパーフードラボのシャンプーとトリートメントは、合成着色料や動物由来原料、サルフェートなど保存系の成分を使用せず、どんな肌の人にも使えるのが特徴。ビオチンや植物幹細胞エキス、乳酸菌発酵エキスなどが保湿やハリ、コシに効きます。そして名前通りのシーベリーやケルプ、アロエ、ザクロ、アサイーなどの10種類のスーパーフードが配合され、日焼けなどのダメージから髪を守ります。
まとめ
夏の髪の毛は放っておくと、紫外線にさらされ日焼けしてしまいます。紫外線は体のさまざまなところに影響を与え、老化の原因となりますが、髪にも同じことがいえます。夏の髪の日焼け止め対策をしっかりして、この紫外線の強い季節を乗り切りましょう。