朝と夜のスキンケアはどう違う?効果的な手順やコツは?
2022.09.06
綺麗な肌はまずスキンケアから。化粧水にはじまって乳液やクリームなど、自分に合ったケアを行っていくことはもちろんですが、朝と夜のケアに、同じスキンケア商品を使用して、同じケアをしていませんか?それが原因で、スキンケアの効果が出ないなぁ、前よりも肌荒れが酷くなったなぁ、別のスキンケア商品に変えた方がいいのかしら、と悩んでいるのでしたら、もしかしたらそれは勘違いかもしれません。朝と夜のスキンケアは目的が違うのです。みなさんご自身も、スキンケアをする前の朝の肌触り、夜の肌触りが違うことは気が付いていらっしゃるのではないでしょうか。スキンケアは毎日するもの。つまり、毎日の積み重ねが明日の、ひいては将来の肌に影響してくるのです。間違ったスキンケアは、肌荒れはもちろん、老化を早めることにもなります。朝晩のスキンケアの意味と違いをしっかり把握し、さらに美肌に近づいちゃいましょう。
朝のスキンケア
朝のスキンケアには、何が一番大切なのでしょう? 人は睡眠中にかなりの汗をかきます。多い人は、1リットルもの汗をかくそう。全員がそうではありませんが、全ての人が就寝中に汗をかきます。汗は肌にとって、毛穴を詰まらせたりと、悪影響を与えるもの。それに加えて、皮脂も分泌されます。朝起きて、ベタベタするなぁ、と感じるのはそのせいなのです。同時に、朝はその日一日の準備をはじめる時間帯。着替えや朝食などの支度はもちろんですが、スキンケアも昼間の活動に向けて行っていくのが目的なのです。
洗顔
起きたらまず、洗顔をしましょう。最近は水洗顔で済ませてしまう人も多いようですが、汗や皮脂は水では落ちません。しかも枕や寝具には汚れがついています。従って、きちんと洗顔料を使いましょう。もちろん洗顔料はしっかり泡立てて、その泡を肌に乗せるような感覚で洗っていきます。肌はこすりに弱いので、強く擦るのはタブー。泡立てた洗顔料を満遍なく肌にのせ、しばらくしたら洗い流すだけでOKです。もう一つ、気をつけていただきたいのが、水の温度。冷たすぎる水は好きではないと、熱めのお湯を使うのはお勧めできません。熱いお湯は、肌の潤いを奪いやすいのです。それでは本末転倒ですよね。すすぎ洗いには、肌の温度より低いぬるま湯をお勧めします。タオルの使い方も重要。とにかく擦らないように、清潔なタオルを肌に優しく当てるだけにしましょう。
化粧水
洗顔が終わったら、次は肌に潤いを満たすための化粧水。この化粧水、バシャバシャつけたりしていませんか? 化粧水は、適量を手のひらに出し、それから手のひらに広げて温めます。そして、その手のひらで顔を包み込むように覆います。このとき大事なのは、擦ったり、叩いたりしないこと。昔はパッティングというものもありましたが、それは肌にダメージを与えるだけだと今はわかっています。それよりも、化粧水を顔に押し込むように、手のひらを動かさずに押さえます。それから、指先からほおを持ち上げるようにします。顔のたるみを持ち上げるイメージですね。化粧水が手に残った場合、首筋やデコルテにつけていくと、その辺りのケアになります。もうひとつ大事なのは、目元です。目元は皮膚が薄いので、指の腹に化粧水を再度少しだけつけ、押さえるようにして重ね付けをしていきます。最後の仕上げはハンドプレス。化粧水が肌に染み込んでいくようなイメージで、ぎゅっと顔を押さえましょう。
美容液・乳液
シミやそばかす、ほうれい線や目元などのシワ、睡眠中に乾燥してしまった肌などが気になるのであれば、美容液を使うのも手です。各メーカーが様々な美容液を出していますが、それぞれの用途が違うことがほとんど。ですので、肌の悩みのに沿った成分が入っているものを調べ、それを使うようにしましょう。もし目的と全く違うものを使用してしまったら、その成分は肌にとっていらないもの。余計なものは、肌ダメージの原因になりかねません。デパートのBAさんなどに相談してみるのもいいですね。もし美容液を使う場合は、化粧水の後、乳液の前ですので、その点、気をつけてみてください。そして、乳液。これは保湿のために使います。乳液には化粧水のような水溶性の保湿成分の他に、エモリエント成分という油性の保湿成分が入っています。この成分のおかげで、水分と油分をバランスよく肌につけることができるのです。赤ちゃんの肌があれほどプリプリしているのは、水分がたっぷり詰まっているから。けれど、年齢や外気の刺激、長年の化粧などによって、その水分は減っていきます。それを補うのが化粧水ですが、その化粧水の水分を閉じ込め、外に出さないようにするのが、乳液です。ですから、乳液は必ず使いましょう。朝のスキンケアであれば、この後日焼け止めを塗ったり、化粧をしたりするので、軽いつけ心地の乳液を選ぶ方が、肌にとって楽です。
クリーム
クリームは必ずしもスキンケアに必要なアイテムではありません。乳液は皮膚の乾燥を防ぐために使いますが、乾燥肌、生活習慣、暖房や冷房、歳をとって肌の潤いが少なくなってくるなど、乾燥が気になりはじめたら、乳液よりもさらにエモリエント成分が多く含まれているクリームを使うといいでしょう。クリームは少々重たい感じもしますが、その分、化粧水で補った水分の蒸発を防いでくれます。乳液だけでは乾燥すると考える方は、クリームを使ってみてください。肌は水分が命です。年齢にも季節にも職場や家などにも、ご自身がいらっしゃる状況に見合ったケアができるといいですね。
日焼け止め
水分の他に大切なのは、日焼けを防止することです。気をつけるべきは2種類の紫外線。UV–Aと呼ばれるものは肌の表皮を通り越し、真皮までたどり着きます。これがシワやたるみの原因になるのです。次にUV–B。こちらは表皮までしか届きませんが、メラニンを増やす働きがあるため、シミの原因となります。地上に届く紫外線のうち、UV–Aの分量が多いのですが、このUV–Aは波長が長いため、厚い雲もガラスも通ってしまいます。ですので、曇りの日だからといって、家の中にいるからといって、紫外線の影響を受けないわけではないのです。紫外線の悪影響のうちまず注意したいのは、乾燥肌です。肌自体が紫外線の刺激から逃れるために、余計な角質を溜め込んでしまいます。また日焼けをすると、そのダメージで肌は乾燥します。すると、化粧水が染み込みにくくなる他、肌のバリア機能を低下させてしまいます。これにより、肌の水分が蒸発し、乾燥しやすく、ひいてはシワの出来やすい肌になってしまいます。また、UV–Aは「光老化」という肌の老化現象を引き起こします。真皮まで浸透するUV–Aは、コラーゲンやエラスチンに悪影響をあたえ、肌の弾力やハリを奪ってしまうのです。ですから、日焼け止めは意識してつけるようにしましょう。今はUV–Aに対応するPAもUV–Bに対応するSPFも配合された日焼け止めがたくさんあります。ただし、日焼け止めの効果は1日中は続きません。時間を決めて塗り直すのもいいですね。
夜のスキンケア
クレンジング
夜のスキンケアで最も大事なのはクレンジングです。メイクも、日焼け止めも、日中に発生する皮脂汚れや汗も、全てしっかり落としていくことが大切です。クレンジングの基本は、額とあご、鼻、両方の頬にクレンジング剤をのせ、「の」の字を書くようにそれらを内側から外側へ、全体に伸ばしていきます。大体1分。それ以上擦るとダメージになってしまうので気をつけましょう。クレンジングを始めて1分ほど経つと、顔の汚れが浮き上がってくるのを感じると思います。その時点で、クレンジング剤を洗い流しましょう。ところでクレンジング剤は、クリームやオイルなど、様々なものを原料にしていますが、それぞれの特徴は何でしょう。クリームタイプは硬さがあり、それが肌への刺激を抑えてくれます。そして油分が多いため、きちんと汚れを落としつつも、クレンジングを落とした後も、しっとりとした肌になります。次にジェル。こちらもジェル成分が肌への刺激を減らしてくれます。クリームタイプよりも汚れと馴染みやすいかもしれません。ミルクタイプは、クリームタイプの水分が少ない版と考えてください。その分は水分で補っています。こちらも肌への負担は少ないです。リキットタイプは、水分を多く含んだクレンジング剤。その分手が肌に触れやすいので、擦りすぎないように注意しましょう。もしウォータープルーフなどの落ちにくいメイクを使用しているのであれば、洗浄力が強いオイルタイプが最適です。最後に、疲れた夜に使ってしまいがちな拭き取りタイプ。シートで顔を拭くだけなので便利ですが、それはつまり肌を擦っているということ。メイクを取らないで寝てしまうよりはマシですが、あまり使わないよう、夜のスキンケアには時間の余裕を持って臨むようにしましょう。
洗顔
最近は泡で出てくる洗顔料がありますが、もし使っていらっしゃるのならば、正解です。うまく洗顔できるかどうかは、どれだけ上手に洗顔料を泡立てられるかにかかっているからです。固めに立てた泡を顔全体に乗せていきましょう。指や手のひらが直接肌につかないくらいの量が理想的です。しばらく置いてから優しく泡を流していきましょう。クレンジング剤によっては、洗顔の必要がないものもあります。そこでさらに洗顔をしてしまうと、潤いを減らしてしまうことに繋がりかけないので、注意書きをよく読むようにしましょう。
化粧水・パック
洗顔が終わったら、すぐに化粧水をつけましょう。クレンジング、洗顔を重ねた肌は潤いを求めています。ですので何よりもまず、化粧水で水分を補給しましょう。付け方は、朝のクレンジングと同じです。しっかりつけて、肌に潤いを取り戻してあげましょう。そして、時間がある時にはマスクタイプのパックをお勧めします。パックは、肌との隙間がないように、シートが浮かないように気をつけましょう。サイズが合わなければ頬骨のあたりを切って重ねるといいでしょう。パックは気持ちがいいので長時間してしまいがちですが、それは逆効果を産んでしまいます。というのも、パックが乾いていくにつれ、反対に肌の水分を吸い込んでいくからです。パックの袋には、つけている時間が書いてありますので、それに沿って使用するようにしましょう。そのパックの効果的な使い方としては、百円均一などで売っているシリコンパックを使うこと。肌への密着性が高まり、美容液の蒸発も押さえてくれるのです。そして、シリコンパックは、両手で肌を押さえているのと同じ状態。つまり美容成分が肌に浸透しやすくなります。もしシリコンパックがない場合は、あるいは試してみたい、という方は、ラップでも代用可能です。ぜひトライしてみてください。
保湿剤
最後に、乳液やクリームなどの保湿剤をしっかりつけ、化粧水やパックで入れ込んだ潤いを閉じ込めましょう。朝のスキンケアでは、乳液の後に日焼け止め、そしてメイクと続くので、軽めの乳液を使っている方も、夜は保湿のチャンスです。朝とは別の、できるだけしっとりする保湿剤を使い、日中の肌の痛みを癒してあげましょう。他にも、ナイトクリームを使い、睡眠中にしっかりケアをするのもお勧めです。
スキンケアにお勧めなアイテムを紹介!
純白のしづく(美容液)
なんといっても嬉しい天然素材のみでできた純白のしづく。アレルギーや肌荒れ、ホルモンバランスなどで敏感になった肌にも優しく使えるのがいいところ。他の美容液では、ピリピリしたり、化粧品の匂いが苦手だったり、途中で乾燥するような方に、ぜひ試していただきたい美容液です。
オルビスユー ローション(化粧水)
とろっとしつつも化粧水特有のぱしゃっという感覚を両方持ちあわせたオルビスユーのローション。コクがあり、肌につければすぐに浸透していきます。もちろんハンドプレスも忘れずに。自分自身でも肌がぷりっとするのがわかりますが、それ以上に血色がよくなり、くすみも目立たなくなりますよ。
おうちdeエステ(洗顔料)
なんと、泡立てなくてもいい洗顔ジェルがコレ、おうちdeエステ。30秒ほどなじませて、落とすだけなんです。面倒くさがり屋さんにいいですね。加えて、毛穴が気になる方には特にピッタリ。油っぽい肌用、乾燥しがちな肌用とありますので、自分の肌質に合わせて選んでみましょう。油っぽい肌の方は、肌が滑らかになるのが、乾燥タイプの肌質の方には肌が柔らかくなるのがわかるかと思います。
まとめ
朝と夜ではスキンケアの目的が違うのがわかっていただけましたでしょうか。それをしっかり認識して、それぞれに合ったケアを施し、自分自身でできる努力を丁寧に行い、いつまでも綺麗な肌を保っていたいですね。