更年期に気になるお腹の張り！お腹ぽっこりを解消するには？
2024.12.31
更年期の女性の多くが悩まされるのがお腹の張りです。便秘やガスが溜まって張ってしまう人もいれば、ぽっこりと下腹部が目立ってしまう人も。毎日お腹が苦しくて、見た目も気になるお腹の張りは一刻も早く解消したいと思いますよね。更年期のお腹の張りの原因と、改善するための方法をご紹介します。
更年期のお腹の張りの原因
更年期になり、便秘やガスが溜まる症状に悩まされていませんか？更年期にお腹が張る原因はいくつかあり、それらが重なってお腹の張りを起こします。更年期にお腹が張る主な原因を3つご紹介します。
1．ホルモンの変化による腸への影響
更年期に入ると、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が減少します。女性ホルモンの減少により、ホルモンバランスが急激に崩れて、自律神経が乱れます。
自律神経は胃腸の働きに関わるため、腸の動きが鈍くなり、便秘になりガスが溜まるのです。
2．加齢で腸の働きが弱くなる
年齢を重ねて、胃もたれや消化不良を感じるようになった方は多いでしょう。更年期迎える45～55歳頃になると、若い頃と比べて胃腸の働きが弱くなります。消化力が弱くなることで、腸内環境が悪化し、お腹の張りを感じるようになります。
3．筋力の衰え
加齢により、筋力が衰えてきます。これまで内臓を押さえていた腹筋が減ってしまうことによって、お腹を支える力が弱くなります。胃腸が下がってお腹がぽっこりと出てくることで、見た目にもお腹が張っているように感じてしまうのです。
お腹の張りの改善方法
更年期が原因のお腹の張りは、普段の生活をちょっと見直すことで改善が期待できます。
更年期だからと辛い症状を諦めてしまわずに、自分に合った方法を取り入れてみましょう。
生活習慣の見直し
気軽に行える対策が、生活習慣の見直しです。
便秘に悩まされている場合は、水分を意識してとるようにしましょう。便に水分が少ないと、固くなり排出しにくくなります。一度に大量の水を飲むよりも、気づいたときに一口ずつ飲むほうが体への負担が少なく、吸収されやすくなります。
もう一つの習慣が、姿勢を正すことです。猫背で前かがみの姿勢を長時間続けると、腸の動きが悪くなりお腹の張りに繋がります。腹筋も弱くなり、下腹部がぽっこりと出てしまう原因になります。
姿勢を正す習慣が身に着くと、自然と腹筋が鍛えられてぽっこりお腹が目立たなくなりますよ。
運動でお腹の張りを改善する
運動は、更年期のさまざまな症状を改善させる効果があります。体を動かすことで血流がよくなり、消化力が上がってお腹の張りがやわらぎます。
リズム運動やウォーキングといった有酸素運動は、自律神経の乱れを整えられます。体に負担の少ない有酸素運動を行うことで気分もリフレッシュできますよ。
ぽっこりと出たお腹を解消するには、腹筋を鍛えるのがおすすめです。寝転がって脚を上げ下げするだけでも腹筋に効果があります。
漢方やツボ押しを取り入れる
更年期の辛い症状は、東洋医学の得意分野です。病院や漢方薬局で漢方薬を処方してもらいましょう。
漢方薬といえど、副作用が全く出ないわけではありません。漢方薬はドラッグストアでも購入できますが、自分に合った漢方役を専門家に選んでもらうことをおすすめします。
また、薬に頼るほどではない症状にはツボが効果的です。お腹の張りやガスに効くツボは、おへその左右指3本分の位置にある「天枢」や、おへその指4本分下にある「関元」です。
これらのツボを含めた下腹部全体を、ホットタオルで温めたり腹巻を巻いて冷やさないようにするのも、お腹の張り対策におすすめです。
それでもお腹の張りが続くなら
お腹の張りを改善させる対策をとっても治らない場合は、他の病気が隠れている可能性があります。
自己判断で我慢せずに、医療機関を受診しましょう。
病院受診のタイミング
お腹が張る症状が出る病気は、過敏性腸症候群や腸炎などの腸の疾患、子宮や卵巣の疾患、腎臓の疾患、がんなどが挙げられます。
全ての症状を更年期のせいだからと我慢してしまうと、大きな病気のサインを見逃してしまう可能性があります。
お腹の張り以外に、食欲不振、吐き気、激しい腹痛、出血などの症状がある場合は、すぐに病院を受診しましょう。
内科・婦人科での診察
下腹部の症状は、主に内科や婦人科を受診します。問診や血液検査、尿検査のほかに、腹部エコーや内視鏡検査、CT検査などが行われます。
まとめ
辛いお腹の張りは、普段の生活でのちょっとした心がけと、原因に合った対策でやわらげることができます。まずは自分にできそうな対策を一つずつ試してみてくださいね。
